樹脂試験片 受託加工サービス｜荒川技研

樹脂試験片（テストピース）とは

樹脂試験片は、プラスチックなど樹脂材料の性質や強度を評価するための小型サンプルです。新素材開発や品質評価では、引張強度、曲げ強度、耐衝撃性などの機械的特性を測定するため、標準化された形状で試験片を作成します。

寸法精度や表面仕上げは試験結果に直結するため、高い加工精度が求められます。JISやISOなどの規格に準じた形状・寸法で作製され、引張試験用のダンベル型や曲げ試験用の短冊型など、評価目的に応じた形状があります。

切削加工による試験片製作のメリット

試験片の製作方法には成形加工と切削加工がありますが、試作段階や小ロット製作では切削加工に大きな優位性があります。

初期コストが低い

金型が不要なため、1個から安価に製作可能です。高額な金型費用や成形トライの時間をかけずに済むため、研究開発段階に最適です。

短納期対応

成形用金型の製作や条件検討が不要で、素材から直接加工できるため、リードタイムを大幅に短縮できます。

幅広い材料に対応

熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、繊維強化プラスチックなど多様な樹脂材料を加工できます。少量しか入手できない新素材でも、手持ちの板材やブロック材から試験片を削り出せます。

高精度な仕上がり

CNC工作機械による精密加工で、寸法公差や表面粗さを厳密に管理します。規格要件を満たした信頼性の高い試験片が得られ、加工ひずみやバリの除去も徹底することで試験結果のばらつきを抑えます。

荒川技研のテストピース受託加工サービス

荒川技研では、樹脂材料を対象とした試験片の切削加工サービスを提供しています。材料メーカー様や研究機関様からのご依頼に応じ、必要な形状・寸法の樹脂試験片を高精度に製作します。

サービスの特長

• 小ロット対応
  1個から数百個まで、試験目的に合わせて必要最低限の個数から製作可能です。
• あらゆる樹脂材料に対応
  ABSやPPなどの汎用プラスチックから、PEEK、PPSなどのスーパーエンプラまで幅広く対応。お客様支給の新素材サンプルも加工可能です。
• 規格形状およびカスタム形状
  JIS、ISO、ASTMなどの規格に準じた標準試験片に加え、規格外の特注形状やお客様独自の仕様にも対応します。
• 高品質・高精度加工
  最新鋭の工作機械と熟練技術者により、ミクロン単位の高精度加工が可能です。加工後は社内測定機器で寸法検査を徹底し、規格値を確認した上で出荷します。

試験片加工の対応例

引張試験用試験片（ダンベル型）

中央が細く両端にチャック用の肩部を持つ形状です。JIS K7161やISO 527などの規格寸法に準拠して加工します。

曲げ試験用試験片（短冊型）

長方形の棒状試験片で、三点曲げ試験などに使用されます。JIS K7171やISO 178に準じた形状で、幅・厚みの寸法精度や表面の平滑さを厳密に管理します。

衝撃試験用試験片（ノッチ付き）

シャルピー衝撃試験片やアイゾット試験片など、V字ノッチを入れた試験片です。ASTM D256やISO 179などの規格に準じ、専用治具による正確なノッチ加工を行います。

平板試験片・特殊形状

耐候性試験用の平板や、お客様の試験目的に応じたカスタム形状にも対応します。「こんな形状は作れるか？」といったご相談もお気軽にお寄せください。

製作の流れ

1. お問い合わせ・ご相談

用途、形状、数量、材料などのご要望をお伺いします。図面や仕様書がない段階でも、適切な形状や加工方法を提案いたします。

2. 仕様確認とお見積り

寸法公差、表面仕上げ、使用材料などの詳細を確認し、費用と納期をご提示します。お見積りは無料です。

3. ご発注と材料手配

正式発注後、材料をご支給いただくか、当社で手配いたします。加工に必要な治具や工具の段取りを行います。

4. 切削加工（製作）

CNCマシニングセンタや精密旋盤で切削加工を行います。切削条件を最適化し、寸法誤差や加工ひずみを抑制します。

5. 検品・納品

社内検査室で寸法測定と表面状態の確認を行い、規格・図面どおりか検査します。合格品を丁寧に梱包してお届けします。

お問い合わせ

樹脂試験片の製作をご検討中の企業・研究者の皆様、お気軽にお問い合わせください。材料選定や形状設計のご相談にも丁寧に対応し、最適な製作プランをご提案いたします。お見積りや技術的なお問い合わせは無料です。「どう進めれば良いか分からない」という段階でも構いません。豊富な実績に基づく専門知識でサポートいたします。

荒川技研は、高精度な試験片製作サービスを通じて、皆様の研究開発や品質評価に貢献いたします。